タワマンのゴミ捨ての仕組みとは?各階ゴミ置き場やダストシュートを解説

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タワーマンションにこれから住む人にとって、気になるのがゴミ捨ての方法です。

「高層階から地上まで重たいゴミを持って降りるのは大変ではないか」と思う人もいるでしょう。

実は、タワマンの中には、地上までゴミを持って降りなくても捨てられる機能が備わっている物件があります。

タワマンの生活においてゴミ捨てのシステムは重要で、物件を選ぶ際にゴミの捨てやすさを重視する人もいるほどです。

この記事では、タワマンが採用しているゴミ捨ての仕組みについて解説し、ゴミの捨て方やトラブルの事例についてお伝えします。

目次

タワーマンションによってゴミ捨ての仕組みが異なる

タワマンのゴミ捨ての仕組みのイメージ

タワーマンションではいくつかのゴミ捨て方法がありますが、主に3つの捨て方が主流となっています。

  • 各階にゴミ置き場があり、住人が好きな時間にゴミを出せる
  • ダストシュートで24時間ゴミ出しが可能
  • キッチン横に設置されたディスポーザーで生ゴミを粉砕処理

各階ゴミ置き場

タワマンの中には、各階に設置されたゴミ置き場に、24時間廃棄可能なシステムを採用しているところがあります

各階ゴミ置場があると、臭いがフロアに充満するのではないかと心配する人もいますが、次の理由で悪臭があまり気になりません。

  • 各住戸にディスポーザーが併設されているため生ゴミが少ない
  • 年末年始を除けばゴミを毎日回収してくれる
  • 各階ゴミ置き場内に脱臭装置が付いている

また、各階ゴミ置き場のあるタワマンで、ゴミ回収用の専用エレベーターが備わっていない物件は、ゴミ回収中にエレベーターが1基止まってしまいます。

その時間はエレベーター待ちが発生してしまうおそれがあります。

各階ゴミ置き場のシステムのあるタワマンを選ぶ際は、ゴミ回収用の専用エレベーターの有無を確認して検討すると良いでしょう。

ダストシュート

ダストシュートとは、タワーマンションやビルなどに設置されているゴミ捨て装置です。

各階の廊下や各住戸に設置されたダストシュートの扉を開けてゴミを投入すると、筒の中をまっすぐ落下し、最下階や地下にある集積所にゴミが直接集まる仕組みです。

ダストシュートは、基本的に24時間ゴミを捨てられます。

タワマンの高層階からゴミを持ち出してわざわざ収集所まで行く手間がないので、とても利便性の高いシステムです。

しかし、ルールを守らずにダストシュートには捨てられないガラス類などを捨てる人がいると、シュートを通過時にゴミが壁に当たって騒音が発生しトラブルになることもあります。

ダストシュートは利便性が高いですが、システムがうまく機能するかは住人のモラルに委ねられています。

ディスポーザー

ディスポーザーのイメージ画像

ディスポーザーとは、キッチンシンクの排水口に設置されるゴミ処理機器です。

野菜の皮やくずなどの生ゴミを投入すると、内部に搭載されたハンマー状の刃が細かく粉砕して排水管に流す生ゴミ粉砕処理機のことを指します

日本で普及している蓋スイッチ式ディスポーザーの使い方は非常に簡単で、生ゴミを入れたら蓋をして水を流し、蓋をひねってスイッチを入れるだけです。

50秒〜1分30秒程度で、バスケット内が空になり処理が終了します。

1回にまとめて処理できるゴミの量は三角コーナー1杯程度です。

蓋がスイッチとなっているため手が巻き込まれる心配のない安全な装置です。

ディスポーザーは、ミキサーのように中で刃が回転して生ゴミを細かく切っているわけではありません。

投入された生ゴミが処理室内を高速回転し、遠心力で壁面に張り付いたところを壁面固定刃とスイングハンマーで粉砕する仕組みです。

ディスポーザーの電気代は1日1回の使用で月々2〜4円程度で、水道代はおよそトイレ1回分くらいのため、電気代と水道代を合わせても年間50〜100円程度です。

24時間ゴミ出しOKはタワマンのルール次第

24時間ゴミ出しルールのイメージ

タワマンのゴミ出しルールは物件によって異なるため、入居前や入居時に管理規約でしっかり確認する必要があります

各階ゴミ置き場があるタワマンは、24時間ゴミ出しOKの場合がほとんどですが、中には悪臭や害虫トラブルを避けるため、ゴミ収集日以外はゴミ出しできない物件もあります。

タワマンで24時間ゴミ出しできる条件の主なものは、以下の通りです。

  • 各階ゴミ置き場が設置されており居住者以外は捨てられない
  • 屋外のゴミ置き場には施錠機能があり不法投棄できない仕組みになっている
  • 長期間放置の原因になるため収集の直後にゴミ出ししない

24時間ゴミ出しできるタワマンでも、粗大ゴミに関しては自由に捨てられないため、各自治体の収集ルールに従ってください。

24時間ゴミ出しOKのメリット

24時間ゴミ出しOKのメリットには、いつでも家庭ゴミの廃棄が可能であることが挙げられます。

通常の家庭は、収集時間に合わせてゴミ出しが必要です。

しかし、24時間ゴミ捨てOKのタワマンでは、ゴミ捨てのタイミングの制限を受けないので、生活のストレスが軽減されます。

24時間ゴミ出しOKのデメリット

24時間ゴミ出しOKで各階にゴミ置き場のあるタワマンは、清掃員や管理人が各階のゴミを収集する必要があり、人件費がかかるため管理費が高くなります

24時間ゴミ出しが可能であるからこそ、ゴミ出しのルールは厳格に守られる必要があります。

ゴミ捨て場をきれいに維持するためには、住民のモラルが問われるでしょう。

タワマンのゴミ捨てトラブルのエピソード

タワマンゴミ捨てトラブルのイメージ

ゴミ捨てのシステムを円滑に運営して快適な生活を送るには、ルールを守る必要があります。

タワマンのゴミ置き場はきれいに管理されてるところが多いですが、住人の使い方次第でトラブルが起こる可能性もあります

中古のタワマンを買う場合、内見時に不動産会社に依頼してゴミ置き場を見せてもらうことで、物件の管理体制や入居者のモラルを推測可能です。

ゴミ捨てなどのマナーが悪く、管理が行き届いていないタワマンでは、何らかのトラブルが発生している傾向があります。

タワマンで実際に発生したゴミ捨てに関わるトラブルには、以下のものがありました。

  • ゴミが分別されず放置され悪臭やゴキブリが発生した
  • 粗大ゴミの不法投棄で警察沙汰になった

ゴミが分別されず放置され悪臭やゴキブリが発生した

燃えるゴミと燃えないゴミが分別されずに1つのゴミ袋に入っていると、収集されないことがあります。

ゴミ捨て場の中で数日間放置されたままだと、悪臭やゴキブリの発生の原因になる可能性があります。

分別ルールは各自治体によって定められており、タワマンのゴミ捨てルールもそれに従っている場合がほとんどです。

また、分別してあっても水分が多い生ゴミは注意が必要です。

ゴミ袋から食べ物の汁などが垂れて住戸からゴミ置き場までの間を汚してしまうと、ゴキブリなどの害虫が寄ってきてしまう可能性があります。

生ゴミは臭いや水漏れを防ぐため、袋を2重にするなどの対策が必要です。

粗大ゴミの不法投棄で警察沙汰になった

布団やスーツケース、大きな家具や電化製品などを自治体のルールを守らずにゴミ置き場やゴミ収集所に出すことは不法投棄となり犯罪です。

実際に、ゴミ置き場に32型の液晶テレビが不法投棄されて、警察沙汰になったタワマンがあります。

個人の場合の罰則は、5年以下の懲役または1,000万円以下の罰金、もしくはその両方に科せられます。

不法投棄の現行犯を見かけた際は警察へ通報し、それ以外は原則として自治体に連絡します。

自治体への連絡先は、一般廃棄物は市町村、産業廃棄物は都道府県か政令市の保健所です。

どちらに該当するかわからない場合は、まずは市町村か環境省の不法投棄ホットラインに相談してください。

タワマン住人の特色

タワマンに住む人の職業のイメージ

タワマンの住人は、ビジネスで成功し高収入を得ているイメージがあります。

実際、タワマンの住人にはどのような特色があるのか気になる人も多いでしょう。

職業・年収・年代

高収入の方が多く住んでいる印象のタワマンですが、意外にも年収700万〜1,000万円の年収帯がメインです。

しかし、高層階ほど、芸能人・経営者・企業役員・医師・弁護士などの高所得者が住むことが多く、実際に家賃が月100万円を超える高級物件もあります。

都心では40代前半、郊外では30代が多く、50代以上の富裕層は少なめです。

共働きの夫婦が通勤の利便性が高いという理由で選んでいるかもしれません。

▼タワマンに住んでいる人の職業について詳しく知りたい人は、こちらもご覧ください。

高層階・低層階問題

高層階・低層階問題のイメージ画像

低層階の住人が高層階の住人に気を遣ったり、逆に高層階の住人が低層階の住人にマウントをとったりする、タワマンを舞台にしたドラマが話題となりました。

ドラマや動画などの影響で、高層階と低層階に「タワマンカースト」と呼ばれる上下関係が存在しているイメージが定着しています。

しかし、近年建てられているタワマンは、低層用・中層用・高層用とエレベーターが別々になっているところが多く、階層ごと住人のつながりは薄くなっています

そのため、階層によるマウントの取り合いは、頻繁にはおこっていないようです。

住人同士のトラブル

タワマンでも住人同士のトラブルは起こっています。

タワマンで発生したトラブルには、以下のものがあります。

  • 神経質な住人がいて些細なことでも苦情をいってくる
  • 上の階の生活音がうるさくストレスがたまる
  • 隣人にあいさつをしても返事がない

これらのトラブルは、相手の立場に立って考えることで、ある程度回避可能です。

タワマンに限らず集合住宅での生活は、他者の気持ちに共感しながら良好な人間関係を築く姿勢でいることが重要です。

タワマンのゴミを減らす対策

タワマンのゴミを減らす対策のイメージ

さまざまな会社でリモートワークが導入されたことにより、在宅勤務などで家にいる時間が増え、以前より家庭から出るゴミが増えてしまった人は少なくありません。

ゴミが増えると環境に負荷がかかる以外に、自分自身の生活においもネガティブな影響を受ける可能性があります。

ゴミの削減は、環境保全や経済的利益、生活の質の向上につながります

タワマンでゴミを減らす方法は、以下の通りです。

  • 食材は使い切れる分だけ購入して生ゴミを削減
  • ゴミの分別を徹底する
  • 使い捨ての物は使わない

食材は使い切れる分だけ購入して生ゴミを削減

家庭で「必要な分だけ購入する」という意識を持つだけで生ゴミを削減できます

それと同時に最近、話題になっている「フードロス」も防げます。

ポイントとして買い物をする前にするべきことが、下記の3点です。

  • 冷蔵庫の食材の在庫を確認する
  • 献立を考え、必要な物を具体的に書き出す
  • 大量に作らず、食べきれる分量にする

食事を大量に作ってしまい、タッパーなどの容器で保存を繰り返していると、いつの間にか冷蔵庫で腐ってしまうことがあります。

それを防ぐためにも、食材は使い切れる分だけ購入し、生ゴミやフードロスを削減しましょう。

ゴミの分別を徹底する

家庭のゴミを減らすための分別は、燃えるゴミや燃えないゴミの分別ではなく「3R(スリーアール)」での分別です。

3Rとは、下記3つの頭文字を集めた言葉です。

リデュース(Reduce)不要な物は買わずゴミを減らす
リユース(Reuse)すぐ捨てずに物を繰り返し使う
リサイクル(Recycle)資源を再利用する

3Rを意識すれば、ゴミの量の削減につながります。

使い捨ての物は使わない

使い捨て品の代表的な例として、紙コップ、紙皿、割り箸などがあり、これらは一度使用しただけでゴミとして廃棄します。

そこで、できるだけ使い捨ての物は使用せず、マイボトルやマイ箸の活用でゴミの減量が可能です。

外出時にマイボトルに飲み物を入れて持ち歩けば、飲み物を買う回数も減って節約にもつながります。

まとめ

タワーマンションのゴミ捨ての種類を解説しました。

  • タワマンは各階ゴミ置き場、ダストシュート、ディスポーザーの3種類のゴミ捨て方法がある
  • 24時間ゴミ出しシステムの使い心地は住民のモラルによるところがある
  • 不法投棄やゴキブリの発生など、タワマンでのゴミ捨てトラブルがある
  • タワマンに住む人の特色は芸能人や医者などの高所得者より、年収700万〜1,000万円の層が多い
  • タワマンのゴミを減らす対策は「余計な物を買わない」「ゴミを分別する」「使い捨ての物は使わない」の3つ

ゴミ捨ての種類はタワマンによって異なるため、ゴミ捨てルールも含めて事前に確認してから物件を決めるようにしましょう。


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