移住したい都道府県ランキングで最下位は?二度と住みたくないと言われる理由も調査!

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ブランド総合研究所が1年に1度発表している「都道府県魅力度ランキング」では、どの都道府県が最下位にランキングされるのか注目されます。

「都道府県魅力度ランキング」は各地域の魅力度や認知度を調査したもので「移住したい都道府県ランキング」とは一致しません

この記事では、ランキング最下位の常連の都道府県が、移住先としてどのような魅力があるかについて解説します。

目次

都道府県ランキングで最下位の理由

都道府県ランキングで最下位の理由

2023年の「都道府県魅力度ランキング」で茨城県は最下位の47位でした。

茨城県は前年の46位から順位を落とし、最下位にランキングされるのは2年ぶりです。

「都道府県魅力度ランキング」は民間の調査会社であるブランド総合研究所が、インターネットで89項目のアンケート調査を行い、以下の6つのカテゴリーで順位づけしています。

都道府県魅力度ランキング6つのカテゴリー

「都道府県魅力度ランキング」は各項目の総合点で順位付けしています。

茨城県が魅力度ランキングで最下位である理由には、以下のものが挙げられます。

  • 知名度の高い観光地が少ない
  • 全国に魅力が伝わっていない
  • 県民が魅力度ランキングを意識をしていない

知名度の高い観光地が少ない

茨城県には多くの魅力的な観光地がありますが、全国的な知名度は高くないといわれています。

茨城県を代表する観光地には、以下のものがあります。

茨城の観光名所紹介1

茨城の観光名所紹介2

偕楽園やひたち海浜公園はシーズンによって多くの人が訪れますが、1年間を通じてにぎわう観光地ではありません。

また、牛久大仏や筑波山は関東地方の人には馴染み深いものの、全国的な認知度はないといえるでしょう。

全国に魅力が伝わっていない

茨城県は自然環境に恵まれ、海と山の両方が楽しめる魅力を持っています。

また、あんこう鍋やイワシ料理などの海の幸を使った郷土料理と糖度18以上の甘さを誇る鉾田産メロンなど、茨城県でしか味わえない名産品があります。

しかし、これらの魅力を効果的に発信できておらず、全国に伝わっていません

 

そこで、茨城県の行政が中心となって魅力を全国の人々に認知してもらうために「茨城ディスティネーションキャンペーン」をJR各社の協力を得ながら展開しています。

全国のJR主要駅などに茨城県の魅力を伝えるポスターを掲示して、認知度のアップをはかっています。

県民が魅力度ランキングを意識をしていない

多くの茨城県民は、魅力度ランキングに危機意識を持っていません

茨城県の農業生産額は国内第3位であり、大消費地の東京に近いことから経済的に豊かで、県の魅力について強い関心を持っている人は少数です。

参照:農林水産省 令和4年農業総出額及び生産農業所得(都道府県別)

茨城県の農業は、いも類や野菜、果物などの付加価値の高い品目が多いのが特徴です。

移住したい都道府県ランキング最下位は茨城県ではない

移住したい都道府県ランキング最下位は茨城県ではないのイメージ画像

茨城県は過去に「移住したい都道府県ランキング」で上位に入った経験があります

「移住したい都道府県ランキング」は宝島社が発行する「田舎暮らしの本」が2006年から実施している調査です。

この調査は「田舎暮らしの本」の読者に移住したい都道府県についてアンケートを実施し、結果を集計しています。

移住したい都道府県ランキングの最下位は発表されていない

「移住したい都道府県ランキング」は1〜10位まで公表されますが、下位の都道府県は不明です。

2023年1月号〜12月号のデータをもとに発表された2024年版のランキングは、以下の通りです。

順位 都道府県
1位 長野県
2位 北海道
3位 沖縄県
4位 静岡県
5位 山梨県
6位 岡山県
7位 鹿児島県
8位 大分県
9位 千葉県
10位 高知県
参照:田舎暮らしの本Web 【公式】2024年版「移住したい都道府県ランキング」TOP10を発表!

「移住したい都道府県ランキング」の上位は、首都圏と西日本にある地域が多くランクインしています。

移住したい都道府県ランキングで茨城県は過去にTOP10入りしている

宝島社の「田舎暮らしの本」が調査している「移住したい都道府県ランキング」では、茨城県は過去にTOP10入りを果たしています

2006年から始まった18回の調査のうち、茨城県は4回TOP10入りしています。

2007年 8位
2009年 10位
2010年 10位
2014年 10位

都道府県の認知度や魅力度を調査したランキングとは違い、移住したい都道府県では茨城県も上位に食い込んでいます。

X (旧ツイッター)の意見

移住したい都道府県や移住したくない都道府県については、X (旧ツイッター)などのSNSでも意見交換が活発です。

ここからはX (旧ツイッター)から一部抜粋させていただきます。

 

 

移住したい都道府県は長野県という意見が多いですね。

みなさんは移住におすすめの都道府県はどこだと思いますか?

移住したくなる茨城県の魅力

移住したい都道府県ランキング最下位の茨城県の魅力のイメージ画像

茨城県は自然が豊かで、子育てによい環境です。

老後に都会を離れて暮らす移住先としてだけでなく、現役世代が都内に通勤しながら子どもの成長を見守れる環境がそろっています

茨城県が移住に適している理由には、以下のものが挙げられます。

  • 平地が多く住宅の敷地面積が広い
  • 住宅の価格が比較的安い
  • 交通の便がよく都心へのアクセスがよい

平地が多く住宅の敷地面積が広い

関東平野の東に位置する茨城県は平地が多く住宅の敷地面積が広くとれ、住宅用地は平均が約425㎡で日本一の広さを誇っています

住宅用地の全国平均は約263㎡であるため、茨城県は約1.5倍以上の敷地に家を建てられる計算です。

 

広いリビングや1人一部屋などの希望がかなえやすく、ゆとりのある居住空間で生活をおくれます。

庭ではバーベキューやガーデニングが楽しめ、広い敷地は子どもの成長にもよい影響を与えます。

住宅の価格が比較的安い

茨城県は住宅の価格が比較的安いため、レジャーや教育など人生を豊かにするために多くのお金を使えます。

茨城県は関東圏の中でも群馬県に次いで土地の価格が安いため、住居にかかる費用を低く抑えられます。

2023年に公示された関東圏の住宅地の平均金額は、以下の通りです。

関東圏の都県 住宅地の平均金額
東京都 40万4,410円
神奈川県 18万8,372円
埼玉県 11万9,385円
千葉県 8万3,206円
栃木県 3万3,872円
茨城県 3万3,694円
群馬県 3万3,165円
参照:地価公示・地下調査(基準地価)マップ

茨城県は住宅地の価格が比較的安いため、低コストで移住が可能です。

交通の便がよく都心へのアクセスがよい

茨城県にはつくばエクスプレスやJR常磐線などの多くの路線があり、県内各地から都心へのアクセスが便利です。

2005年に開業したつくばエクスプレスは、つくば駅から秋葉原まで最短46分で結び、沿線からは都内への通勤が可能です。

また、高速道路も発達していて、東京から福島を貫く常磐自動車道は東西への移動を便利にしています

 

さらに、北関東自動車道が2011年に全線開通した結果、群馬県や栃木県などの北関東各県への行き来がしやすくなりました

茨城県は鉄道と高速道路がともに発達しており、移動が便利です。

移住におすすめの茨城県の街

移住したい都道府県ランキング最下位のおすすめの街のイメージ画像

茨城県は南北に長く、県庁所在地の水戸市を中心とした県央地域と企業城下町の日立市がある県北地域、そしてつくば市や土浦市が栄える県南地域に分かれています。

茨城県の街にはそれぞれ個性があり、自分の人生設計にあった移住先が選べるはずです。

その中でも、移住におすすめの3つの街の魅力を紹介します。

  • 移住したい水戸市の魅力
  • 移住したい日立市の魅力
  • 移住したいつくば市の魅力

移住したい水戸市の魅力

水戸市は茨城県の県庁所在地で、人口は約27万人です。

市内の中心には日本3大庭園の偕楽園があり、隣接する周囲3kmの千波湖は桜の名所としても有名で市民の憩いの場所です。

水戸市はJR常磐線の沿線で、市内には水戸駅と赤塚駅があります。

 

東京駅から水戸駅までの距離は約100kmで、特急を利用すると最短1時間15分でアクセス可能です。

水戸駅は常磐線で運行される特急「ときわ」「ひたち」のすべてが停車し、赤塚駅は通勤時間帯に1日6本「ときわ」が停車します。

また、水戸市に移住して所属企業の業務をテレワークで引き続き行う人も、支援金交付の対象です。

 

水戸市では移住者向けに支援事業を行っており、東京23区から水戸市に移住し就職や起業した人に移住支援金を支給しています

さらに、18歳未満の子どもと一緒に移住する場合は、子育て世帯加算の適用も受けられます。

移住支援金は、以下の金額が交付されます。

単身者 60万円
2人以上の世帯 100万円
子育て世帯加算 100万円

水戸市から都内への通勤はできませんが、リモートワークで毎日通勤しなくてもよい人は、転職しなくても移住可能です。

移住したい日立市の魅力

日立市は茨城県の北部に位置する人口が17万人の街で、日本有数の大企業の工場がある企業城下町として栄えています

市内にはJR常磐線の駅が5つあり、鉄道を使った移動も便利です。

日立市にあるJR常磐線の駅は、以下の通りです。

  • 大甕(おおみか)駅
  • 小木津駅
  • 十王駅
  • 日立駅
  • 常陸多賀駅

東京から日立市まで直線距離で約140kmあり、特急で約1時間40分です。

日立市は移住者向けの支援策を行っていて、日立市内で住宅を取得した人を対象に費用の一部を助成してくれます。

基本助成 20万円
同居加算(親世帯と同居) 20万円
近居加算(親世帯の近くに住む) 10万円
転入加算(住宅取得をきっかけに日立市に移住) 20万円
住宅ローン加算 最大10万円
水道料金1年間相当分加算 1万5,000円
参照:日立市 ひたちマイホーム取得助成事業

また、日立市では茨城県外から日立市に移住する39歳までの人で、所属企業の業務を継続しながらリモートワークする人に住居費を助成しています。

住宅を取得する場合 最大151万5,000円
アパートなどを借りる場合 最大101万5,000円
実家などに住む場合 最大30万円
参照:日立市移住ポータルサイト ひたちぐらし

日立市の人口は減少傾向にあるため、県外からの移住を促進しています。

移住したいつくば市の魅力

 

つくば市は県南西部にある人口は25万人の街で、市内には筑波大学や研究施設があり、国内最大の学園都市を形成しています

つくば市には16,000人の研究者が働いていて、そのうちの8,000人以上が博士号を取得しているなど、街全体がアカデミックな雰囲気です。

つくば市の学校は公立でも小中一貫校が4校あり、長期的な視点に立った9年間のプログラムで教育を推進しています。

 

豊かな自然環境の中で高い水準の教育を子どもに受けさせたい人が、つくば市に移住しています

また、つくばエクスプレスで秋葉原まで最短45分でアクセスできるため、都心で勤務している人は転職しなくてもつくば市に移住が可能です。

つくば市では東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県に在住で、23区内に通勤する人がつくば市に移住する場合、支援金を交付しています。

単身 60万円
世帯 100万円
18歳未満の子どもと一緒に移住 1人につき30万円
参照:つくば市わくわく茨城生活実現事業における移住支援金

つくば市は子どもの教育環境が充実していて、都内への通勤も可能なので移住先としておすすめです。

移住したい都道府県ランキングで最下位は?二度と住みたくないと言われる理由も調査!まとめ

茨城県は、「移住したい都道府県ランキング」では上位に食い込んだ経験があり、実際に移住に適した街であることを解説しました。

  • 茨城県はPRが苦手で全国に魅力が伝わっていない
  • 茨城県は「移住したい都道府県ランキング」で過去にTOP10入りしている
  • 茨城県の住宅は比較的価格が安く、敷地面積は日本一広いため、伸びやかな生活がおくれる
  • 茨城県は交通のアクセスがよく、移動が便利である
  • 茨城県には移住に適した街がいくつかあるが、水戸市、日立市、つくば市がおすすめ

「都道府県魅力度ランキング」が発表されるたびに、茨城県の順位が注目され話題になっています。

しかし、茨城県は順位にはあらわれない魅力が詰まった街です。

茨城県は都内へのアクセスがよく、自然が豊かで移住に適した環境がそろっています。


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