マンションが手狭なら買い替え・住み替えを検討するべき？

「家族が増えて今のマンションが手狭になってきた！」

「もっと広い部屋に住み替えたい！」

若い時にコンパクトなマンションを購入していると、結婚したり子供が増えて今のマンションが手狭になってきたと感じることがあります。

そんな時にはマンションの買い替えや戸建てへの住み替えを検討すると思います。

こちらの記事では、今のマンションが手狭になった時に広いマンションへの買い替えか戸建てへの住み替えどちらにするべきなのか、今のマンションを売却するべきか、賃貸に出すべきかについて解説していきます。

今のマンションが手狭になったら買い替え・住み替えを検討しよう

家族が増える、趣味や仕事が変わる、子供が成長する… そんなさまざまな変化に伴って、今住んでいるマンションが手狭に感じられることもあるでしょう。

そんな時、次のステップとして買い替えや住み替えを検討するのはいかがでしょうか？

手狭になったマンションを買い替える時には以下の点に注意しながら検討していきましょう。

それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。

生活スタイルの変化に対応する

子供が生まれる、成長すると、以前は十分だった空間が狭く感じられるようになります。

また、テレワークが増えると、仕事用のスペースが必要になったり、新しい趣味を始めると専用のスペースを欲しくなったりすることも。

買い替えや住み替えを検討することで、新しい生活スタイルに合った住まいを手に入れることができます。

 

多くの方は

• 結婚・出産のタイミング
• 転勤・転職のタイミング
• 子供の独立・進学のタイミング

これらのタイミングで買い替え・住み替えを検討されています。

結婚・出産のタイミング

結婚して一緒に住むことになったり、出産で子供が増えるタイミングで多くの方が住み替えを検討しています。

間取りの選び方としては、一般的に子供の人数+1部屋の間取りを選択されています。

結婚して二人暮らしなら、1LDKで十分な場合が多いです。

 

今後子供が増える予定があるようであれば、2LDKを選ぶと良いでしょう。

子供が2人であれば3LDK、3人であれば4LDKを選択するとより良い生活を送ることができます。

家族構成に合わせた間取りを選択していきましょう。

転勤・転職のタイミング

マンションを購入していても、予期しない転勤・転職で引越しを検討する必要がでてくることもあるでしょう。

転勤・転職によって、職場の距離が離れてしまうことも・・・。

通勤や通学のことを考えて、職場や子供の学校の近くなどに住み替えをすることが多いようです。

 

その場合でも多くの選択肢から最適な選択をすることが重要になってきます。

例えば、転勤の期間が決まっていたり、子供の学校が理由であれば必ずしもマンションを買い替えする必要はなく、その期間だけ賃貸で過ごすという選択もあります。

マンションの買い替えには、売却や購入といったプロセスを経る必要があるため、賃貸の選択の方が楽になる場合もあります。

住宅ローンの残債などを考慮した場合、売却した方が良いこともありますので、一旦自分の状況を整理した上で選択するのが良いでしょう。

子供の独立・進学のタイミング

広いマンションに引越したとしても子供の独立や進学のタイミングで、部屋が不要になることもあります。

その場合は今のマンションを売却して、コンパクトなマンションに住み替えるという選択も取れます。

最新の設備や立地の良いマンションで快適に生活することができます。

 

子供が独立して老後の住み替えについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

効率的な間取りを選ぶ

新しいマンションを選ぶ際、現在の生活に合った効率的な間取りを選ぶことができます。

収納スペースの確保、日当たりや通風の良い部屋の配置など、細かな要望を叶えることが可能に。

家族構成に合わせたマンションを選ぶことも重要です。

最新の設備や設計にアップグレード

新しいマンションは、最新の設備や設計を取り入れています。

エコ機能やセキュリティ機能の充実、また耐震性能の向上など、快適で安心な生活を実現できます。

マンションの最新設備には以下のようなものがあります。

対面型システムキッチン

一体感のあるデザインで清掃が容易なシステムキッチン。

対面型では、家事をしながら家族とのコミュニケーションが取れ、リビングの一部として空間を広く使えます。

IHクッキングヒーター

火を使わないため安全性が高く、フラットな天板は掃除が簡単です。

また、調理アシスト機能など、便利な機能が付いたモデルも増えています。

食器洗い乾燥機

食後の時間を家族で過ごせるようにサポートする食器洗い乾燥機。

手荒れの心配もなく、水道代の節約にもつながります。

お風呂の追い炊き機能

家族全員が好きな時間に温かいお風呂に入れる追い炊き機能。

給水や予約も簡単にでき、水道代の節約にもなります。

大型収納

ファミリー向けには各部屋やキッチン、玄関などに大型収納が必須。

荷物が多くなってもスッキリと片付きます。

ウォールドア

間取りを自由に変更できるウォールドア。

子どもの成長に合わせて部屋の用途を変えられるため、長期間住む家に最適です。

浴室乾燥機

衣類の乾燥だけでなく、浴室の暖房や換気もこなす浴室乾燥機。

雨の日や夜間でも洗濯物を乾かせます。

独立洗面台

朝の支度がスムーズにできる独立洗面台。

収納が充実しているため、化粧品や小物も整理しやすいです。

ウォークインクローゼット

大容量の収納が可能なウォークインクローゼット。

衣類から旅行鞄まで、多くのアイテムを一箇所にまとめられます。

エントランス内集合ポスト

防犯性が高く、天候に左右されないエントランス内の集合ポスト。

プライバシー保護や盗難防止に役立ちます。

エレベーター内監視カメラ

エレベーター内の安全を守る監視カメラ。

犯罪防止や緊急時の対応に役立ちます。

1ドア2ロック

二重の鍵がついた1ドア2ロックは、防犯性が高く、空き巣の侵入を効果的に防ぎます。

カメラ付きインターホン

来訪者を室内から確認できるカメラ付きインターホン。

不審者の侵入を未然に防ぎ、安心して暮らせます。

住戸玄関前宅配ボックス

宅配物を安全に受け取れる住戸玄関前の宅配ボックス。

留守中でも荷物を受け取れ、プライバシーも守られます。

ハンズフリーキー

両手が塞がっていても解錠できるハンズフリーキー。

高齢者や小さな子どもがいる家庭にも適しています。

ディスポーザー

生ゴミを粉砕し、下水に流すディスポーザー。

害虫の発生を防ぎ、キッチンを清潔に保てます。

スマートスピーカー

家電を声で操作できるスマートスピーカー。

生活を便利にし、節電にも貢献します。

各階ゴミ置き場

24時間利用可能な各階のゴミ置き場。

衛生的で、ゴミ出しの手間を省けます。

 

これらの最新設備は、マンションでの生活をより豊かで便利なものに変えてくれます。

購入時にはこれらの設備をチェックリストに加え、自分や家族のライフスタイルに合ったマンション選びをしましょう。

生活環境の見直し

住み替えを検討することで、現在の住環境や立地を見直すチャンスにもなります。

通勤や通学の便利さ、必要な施設やサービスの近さなど、再評価して理想の環境を選べるのも魅力です。

 

今のマンションが手狭に感じるなら、新しい生活のステージに合わせて住み替えや買い替えを検討するのは一つの方法。

家は私たちの生活の舞台。それが快適であれば、日々の生活もより豊かになることでしょう。

みんなのマンションを買い替える理由についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

手狭になった時の住み替え先は戸建て？広いマンション？

生活の変化や家族の増員など、手狭になった場合、新しい住まいを検討することはよくあることです。

しかし、その際に一番悩むのが住み替え先の選択です。

一般的に、広いスペースを求める人たちは、マンションと戸建ての2つの選択肢を検討することが多いですが、それぞれにはメリットとデメリットがあります。

ここからは、マンションと戸建てのメリット・デメリットについて解説していきます。

マンションを選ぶメリット

マンションを選ぶメリットの一つは、管理の手間が少ないことです。

マンションの共用部分（エントランス、エレベーター、廊下など）の維持・管理は、通常、管理組合や管理会社が主導します。

このため、居住者自身が維持・管理にかける時間や労力が比較的少なくて済みます。

 

また、オートロックやセキュリティカメラなどの防犯設備が整ったマンションも多く、安心して生活できる環境が提供されています。

近年、新しく建設されるマンションは、バリアフリーに配慮した建物が増えています。

エレベーターやスロープが完備され、高齢者や身体に障がいのある人たちにも快適な生活を提供することが考慮されています。

都市部に位置することが多いため、生活便益が高く、様々な選択肢が揃っているのもマンションの魅力です。

マンションを選ぶデメリット

しかし、マンションにもデメリットが存在します。

その一つが、管理費や修繕積立金の負担です。

管理費や修繕積立金は、マンション全体の維持・管理費用を賄うために必要なもので、築年数が経つほどに値上げされる可能性があります。

 

ローンを完済した後でも、これらの費用が老後の生活負担になることがあるため、入居前に管理体制や将来の負担について検討が必要です。

また、最近では管理費を増額できない制約のあるマンションも増えており、そのような場合、適切な管理ができなかったり、居住者たちが自主的に管理をしなければならないこともあります。

 

住み替えを検討する際には、修繕積立金の状況や長期修繕計画の内容、管理体制についても詳しく調査することが大切です。

また、上下階の住民との騒音トラブルが発生することもあるため、物件選びの際には履歴や遮音性能などを確認することが重要です。

戸建てを選ぶメリット

一方、戸建てを選ぶメリットは、自分たちのライフスタイルに合わせたカスタマイズが容易であることです。

間取りや設備を自由に変更・導入できるため、家族構成や趣味に合わせたスペースを確保しやすく、プライベートな生活を楽しむことができます。

また、子ども家族や親との同居を視野に入れている場合、広いスペースがあるため、快適な共同生活を送ることができます。

 

定年後の生活を充実させるために趣味を楽しむ環境を整えやすいのも、戸建ての魅力の一つです。

50代では、映画館以外での映画鑑賞や音楽鑑賞、ゲームなど、家で楽しめる趣味を楽しむ人が増えています。

また、ガーデニングやDIYなど、戸建てならではの趣味を楽しむスペースを確保しやすいです。

戸建てを選ぶデメリット

一方で、戸建てにはデメリットも存在します。

戸建ては広いスペースを維持・管理する必要があり、それには一定の労力と費用がかかります。

広大な庭や建物全体を自己管理しなければならないため、その手間を考えると慎重な計画が必要です。

 

しかし、管理やセキュリティを外注することも可能です。

管理会社に外注することで、一部の手間を省くことができますが、その費用を考慮して資金計画を立てることが重要です。

また、戸建てに住む場合、防犯に対する配慮が必要です。マンションと比較して単独の住宅であるため、セキュリティ面では自己責任が求められます。

 

防犯カメラやセキュリティシステムの導入、近隣とのコミュニケーション強化などが必要となります。

また、戸建ては一般的に建物自体が広いため、光熱費や税金などの維持費用も高くなりがちです。

広い敷地を管理するために庭師や清掃員を雇う必要があるかもしれません。

これらの追加費用を予算に含め、将来の負担を評価することが必要です。

 

マンションと戸建てにはそれぞれメリットとデメリットがあります。

マンションは管理が行き届いており、手間が少ない反面、管理費用がかかることや、隣近所との騒音トラブルが発生する可能性があることを考慮しましょう。

 

一方、戸建ては自由度が高く、広いスペースをカスタマイズできる反面、管理やセキュリティには自己責任が伴います。

住み替えを成功させるためには、自身や家族のニーズに合った住まいを選ぶことが大切です。

将来の負担やライフスタイルに合わせて検討し、新しい生活を快適にスタートさせましょう。

今のマンションは売却するべき？賃貸に出すべき？

現在のマンションを売却するべきか、それとも賃貸に出すべきか、その選択には様々な要因が影響します。

まず、どちらを選ぶかを決定する際に考慮すべき要因として、費用の比較を行いましょう。

マンション売却にかかる費用

マンションを売却する際にかかる費用は、売却期間中に発生する費用と売却後にかかる費用に分けられます。

マンションの売却で利益が出た際には、売却益に対して譲渡所得がかかります。

この税率は所有期間によって異なり、短期譲渡所得（所有期間が5年以下）と長期譲渡所得（所有期間が5年超）の税率が適用されます。

 

短期譲渡所得税率は所得税30.63%と住民税9%で、合計で39.63%です。

一方、長期譲渡所得税率は所得税15.315%と住民税5%で、合計で20.315%です。

所有期間によって税率が変わるため、どちらの税率が適用されるかを事前に確認しておくことが重要になります。

売却益が出た時の対処法についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

 

特に高額な売却益が出た場合、税金の支払いが大きな負担となりますが、マンションの買い替え時には特別控除が適用される場合があります。

マンション買い替え時に使える主な特別控除は以下の3つです。

• 3,000万円の特別控除の特例
• 居住用のマンションを売ったときの軽全税率の特例
• 居住用マンションを買い替えたときの特例(居住用財産の買い替えの特例)

特別控除は併用することができないものもあるため、自分がどの特別控除を使うのがお得なのか確認しておく必要があります。

マンションを賃貸に出す際にかかる費用

マンションを賃貸に出す場合も、様々な費用が発生します。

賃貸前後にかかる費用

• 修繕・清掃費(賃貸に出す前に行う修繕・清掃作業の費用)

賃貸中にかかる費用

• 固定資産税(マンションを所有している期間中は毎年発生します)
• 管理費・修繕積立金(分譲マンションを所有している場合は、毎月管理組合へ管理費・修繕積立金を支払う必要があります)
• 所得税・住民税(賃料で利益が出ている場合、利益に対して所得税・住民税がかかります)
• 設備修繕費(キッチン・浴室などの水回りや電気設備など経年劣化した場合は交換費用が発生します)
• 管理手数料(賃貸の管理を不動産会社に依頼するための費用)

賃貸に出す場合には上記の費用が発生します。

住宅ローンの残債が残っている場合は、費用を含めると赤字になる可能性があるため、事前に確認しておきましょう。

マンションを売却するべきケース

マンションを売却した方が良いケースは以下の通りです。

賃貸需要が低いエリアにある場合

賃貸需要が低い場所では、賃貸経営が難しいため、売却を検討する価値があります。

駅から遠いバス便の物件や、近くにスーパーなどの生活施設が少ないなどの場合は賃貸需要が低くなる可能性があります。

見極めるひとつの基準として、周りの他の賃貸物件が多いか少ないかなど調べてみると良いでしょう。

将来的に住む予定がない場合

もし将来的にそのマンションに戻る予定がない場合、売却を考えるべきです。

賃貸経営は長期的な管理が必要であり、手間とリスクが伴います。

駅から近く人気のエリアの場合は高い収益が見込めますが、それ以外の場合空室対策で苦労する可能性があります。

マンションの築年数が経過している場合

マンションの価値は経年とともに下がります。

毎月賃料で利益が出ていても、その間にマンションの価値が下がってしまっては本末転倒です。

将来的に売却を考える場合、築年数が進行する前に売却することが賢明かもしれません。

マンションを賃貸に出すべきケース

マンションを賃貸に出した方が良いケースは以下の通りです。

賃貸需要が高いエリアにある場合

賃貸需要が高いエリアでは、賃貸経営が成功する可能性が高いです。

空室が発生しづらいので、安定した利益を獲得することができます。

一般的に賃貸需要が高いエリアは、駅から近い・人気エリア・商業施設や学校などが近くにあるなどの条件が挙げらます。

一時的な転居がある場合

転勤や一時的な転居がある場合、賃貸に出してから戻る計画であれば、賃貸経営を検討する価値があります。

再び住み始めるまでの間の住宅ローンを代わりに払ってもらうイメージで計画を立てると良いです。

注意事項としては、一般的に賃借人(部屋を借りる人)の方の権利が強いため、賃借人が住み続ける他時に自分が住みたいタイミングで住めない可能性があります。

賃貸後も売却が見込めるマンションである場合

ブランドマンションや将来的な再開発が予定されているエリアにある場合、賃貸経営後に高値で売却できる可能性があります。

近年はマンションの価格が上がっているため、賃貸経営後も安定した価格で取引できる事例があります。

 

最終的に、売却か賃貸かを選ぶ際には、現在の市場価値や将来の資産価値の推移を評価し、不動産会社と相談することが大切です。

あなたの状況に合った最適な選択をするために、専門家の助言を受けることをおすすめします。

マンションが手狭なら買い替え・住み替えを検討するべき？まとめ

マンションが手狭になった時へ広いマンションへの買い替えか戸建てへの住み替えどちらにするべきなのか、今のマンションを売却するべきか、賃貸に出すべきかについて解説してきました。

手狭になった場合、新しい住まいの選択にはマンションと戸建ての2つの選択肢がありますが、それぞれにはメリットとデメリットがあります。

 

マンションは管理の手間が少なく、セキュリティが整っている一方、管理費用がかかる可能性や騒音トラブルがあるかもしれません。

戸建ては自由度が高く、広いスペースをカスタマイズできますが、維持費用やセキュリティには注意が必要です。

 

売却するか賃貸に出すかの選択については、賃貸需要や将来の予定、マンションの築年数などを考慮しましょう。

売却は賃貸需要が低い場合や将来の住む予定がない場合に適しています。

一方、賃貸は需要が高いエリアにある場合や一時的な転居がある場合に考えるべきです。

最終的な選択には市場価値や専門家のアドバイスを活用しましょう。