朝は満員電車で通勤し夜遅くまで仕事して、家に帰る頃にはクタクタ、という生活が続くとストレスもたまります。
東京などの都会でせわしなく日常を過ごしていると、たまには都会の喧騒から離れたくて田舎が恋しくなるのではないでしょうか。
東京と言えば都会というイメージがあると思いますが、実は古き良き建物や自然が多い「田舎」と呼べる場所もあります。
この記事では、東京の田舎に住みたい人や満喫したいと考えている人に向けて、大都市の東京にある田舎の魅力についてお伝えします。
今まで気づかなかった東京の田舎の魅力を、再発見できるでしょう。
東京田舎ランキングトップ5!自然豊かな場所を紹介
東京都心部からのアクセスや自然の豊かさ、生活利便性を総合評価して「東京田舎ランキングトップ5」を紹介します。
- 檜原村
- 奥多摩町
- 八王子市
- 青梅市
- あきる野市
ぜひランキングを参考にして理想の田舎町を探してください。
1位.檜原村|人口が少なく大自然の中の隠れ家的な田舎
多摩エリアの西に位置し、東京本州内で唯一の「村」を冠するのが檜原村(ひのはらむら)です。
都心から離れ、都内で最も人口が少ない村(令和6年の人口:1,986人)という静かな環境は、大自然に囲まれた隠れ家のような魅力があります。
東京駅まで西東京バスや電車を乗り継いで120分ほどかかるため、日常生活には車が必須となるでしょう。
桧原村の生活圏には、以下のようなおすすめスポットがあります。
おすすめスポット | 特徴 |
---|---|
ミニスーパー「かあべえ屋」 | 日用品の品揃えが豊富な、檜原村にある唯一のスーパー。第三セクターが運営し、役場の近くにある。 |
檜原村地域交流センター | 地元住人が先生となって、パン、そば、うどん、おやきなどを体験できる教室「森の学校」を開催。 |
檜原都民の森 | 標高1,000〜1,500mの山岳公園で、さまざまな動植物にふれる事ができる。 |
人里(へんぼり)バス停の「しだれ桜」が有名で、桜を見るためだけに降車する人もいるほどです。
2位.奥多摩町|大自然に囲まれた秘境の田舎
奥多摩町は約4,500人が暮らす、東京都内で最大面積を誇る町です。
不妊検査で50,000円までの助成や保育料の全額助成など、奥多摩町は「子ども・子育て支援推進事業」に力を入れています。
奥多摩から新宿までは電車で85分とアクセスは比較的良好で、以下のように豊富な自然スポットが数多くあります。
- 四季折々の表情を見せてくれる奥多摩湖
- 御岳渓谷や鳩ノ巣渓谷、惣岳渓谷、日原渓谷などの「奥多摩渓谷」
- 頂上から絶景を楽しめる、日本百名山のひとつ「雲取山」
アップダウンのある山の中を駆け抜ける「トレイルランニング」も人気があり、自分が自然の一部になったかのような感覚を味わえるのが魅力です。
自分の体だけで自然の渓谷を下っていく「キャニオニング」を国内で体験できる数少ない場所でもあります。
奥多摩登山、川遊びや釣りや冬キャンプなど、アウトドアをとことん楽しみたい人におすすめです。
3位.八王子市|豊かな自然と便利な都市機能を兼ね備えた田舎
八王子市は、東京都内で23区を除くと一番人口が多い中核市です。推定人口は56万人弱で、東京都内でも2番目に広い面積を持つ市町村になります。
八王子から新宿まで電車で約50分と都内への通勤も快適で、利便性の高い田舎暮らしができるでしょう。以下のようにショッピングセンターやアウトレットモールも充実しており、買い物にも困りません。
- アクロスモール八王子みなみ野
- 京王八王子ショッピングセンター
- 八王子オクトーレ
- 三井アウトレットパーク多摩南大沢
登山客が多く、日本遺産にも認定された「高尾山」や「多摩森林科学園」の桜1,500本など、見どころ満載の自然豊かなスポットも多数存在しています。
4位.青梅市|山川があるのどかな田舎町
青梅市は多摩川の上流域にある、自然と歴史的な街並みが融合した人口約13万人の都市です。
新宿駅まで1時間ほどと都会への良好なアクセスも強みのひとつで、以下のような観光スポットも豊富に揃っています。
- 昭和レトロ商品博物館
- 玉堂美術館
- 青梅の森
- 青梅鉄道公園
多くの動植物に出会える「青梅の森」では、自然の雰囲気を大いに楽しめます。
市内には数多くのハイキングコースもあるため、徒歩やレンタサイクルで自然を感じたり街中を散策したりなど、大人の好奇心を刺激してくれるでしょう。
5位.あきる野市|豊かな自然と清流に恵まれた田舎
あきる野市は、多摩川や秋川、戸倉三山などに囲まれた自然豊かな場所です。
人口は8万人弱で緩やかに人口が減少傾向にありますが、圧倒的な大自然が暗い話題をも感じさせません。
一律100円の市内循環バス「るのバス」に乗れば、あきる野市内ならどこにでも出かけられます。
あきる野市の人気スポットを以下に紹介します。
人気スポット | 特徴 |
---|---|
東京サマーランド | 日本最大級の流れるプールがある |
秋川渓谷 | 多摩川の支流のなかで最大の川 |
秋川渓谷瀬音の湯 | 秋川渓谷の観光ついでに温泉にも入れる |
十里木ランド | 釣りや手ぶらでバーベキューが楽しめる |
大岳鍾乳洞 | 東京都天然記念物に指定された鍾乳洞 |
南沢あじさい山 | 1万本のあじさいが植えてある山 |
わんダフルネイチャーヴィレッジ | 愛犬と一緒にアウトドアを満喫できる |
狭山緑地・フィールドアスレチック | バードウォッチングなどが楽しめる自然公園 |
金比羅公園緑地 | ヤマザクラやツツジの名所 |
あきる野市では景勝地が多いため、温泉やキャンプ、バーベキューなどのアウトドアも存分に楽しめるでしょう。
日帰りOK!自然を満喫できる田舎の観光スポットベスト5
日帰りで行ける田舎の観光スポットは、以下の5つになります。
- 高尾山
- 小河内ダム
- 養沢センター
- 小峰公園
- 高幡不動尊
気軽に足を運べる田舎が多いため、移住は難しいと考えている人でもおすすめです。
1.高尾山|季節の花々が咲き誇る絶景ハイキングコース
東京都八王子にある高尾山は、都心から約1時間でアクセス可能な人気ハイキングスポットです。
年間登山者数は世界一で、日本遺産にも認定された由緒正しき霊山になります。
春の桜、夏の新緑、秋の紅葉、冬には雪景色など、四季折々の景色を楽しめるのが特徴で、季節ごとに訪問するリピーターが後を絶ちません。
山頂から富士山や東京スカイツリーも見渡す眺めは絶景で、特に夜景が美しいと評判です。
道中の自然研究路には、高尾山の動植物・昆虫なども解説されてあり、自然に興味のある人は見逃せないでしょう。
ケーブルカーで山腹にある高尾山駅まで行けば山頂まで40分ほどで着くため、登山家ではない方でも気軽に訪れる事ができます。
2.小河内ダム|レトロな駅舎が残る、東京近郊の田舎町
「ダム湖百選」と「東京水道名所」にも選ばれている小河内ダム(奥多摩湖)は、観光スポットとしてもおすすめな場所になります。
ダムの上を歩くことができ、展望塔からは迫力ある眺めや奥多摩の山を一望できます。
隣接している「奥多摩 水と緑のふれあい館」では、奥多摩の歴史・自然・民俗を紹介しています。
パノラマレストラン「カタクリの花」にて1日20食限定のダムカレーも提供されているため、小河内ダムを訪問した記念に食べてみるとよいでしょう。
小河内ダムの最寄り駅であるJR青梅線の「奥多摩駅舎」は、古い温泉宿を彷彿とさせる建物で、レトロな雰囲気が人気となっています。
ダムの近くには、「山のふるさと村」や「日原鍾乳洞」、「奥多摩温泉 もえぎの湯」などの観光スポットもあります。
3.養沢センター|子供と一緒に大自然を満喫!親子で楽しむ体験型スポット
養沢センターは親子で自然に触れ、貴重な体験を共有するスポットです。
サークルや友達などの団体10名から利用でき、親子のための特別な「林間学校」体験や、昼には魚の掴み取りをして夜にはキャンプファイヤーを実施しています。
親子で一緒に新鮮な体験をすることで、家族の絆も深められるでしょう。
幼稚園や保育園、小学生向けのお泊まり会やキャンプでもよく利用され、宿泊体験を通じて子供たちが成長するための学びを得られます。
養沢センターには駐車場が完備されており、気軽に車で行く事ができるのも嬉しいポイント。
武蔵五日市駅からは養沢センターまで無料送迎のマイクロバスも運行されており、アクセスの不便さも感じないでしょう。
4.小峰公園|季節の花々が咲き誇る都会の喧騒を忘れられる公園
小峰公園は、都立秋川丘陵自然公園内にあるピクニックやハイキングを楽しめる場所になります。
桜やヤマユリ、コスモス、セリバオウレンなど、季節ごとの花を楽しめるお勧めスポットです。
公園内のノウサギフィールドにはミニアスレチックや遊具があり、子供が退屈する事もありません。
月ごとに以下のような「米作り体験」イベントが開催されており、貴重な経験も得られるでしょう。
JR武蔵五日市駅から徒歩約17分というのも、気軽に行けるポイントです。
同じ都立秋川丘陵自然公園内に「秋川橋河川公園バーベキューランド」があり、バーベキューを楽しむ事もできます。
5.高幡不動尊|歴史ある寺院と美しい日本庭園が自慢のパワースポット
高幡不動尊金剛寺は「関東三大不動」のひとつで、厄除けで有名なパワースポットになります。
毎年30万人以上の方が初詣に訪れる人気の寺院で、6月中旬から7月初旬にかけては約200種類以上のアジサイが見頃となります。
高幡不動駅から高幡不動参道を歩いていく途中には、たい焼きや高幡まんじゅう、金剛寺ソフトクリームなどが販売されており、楽しく食べ歩きもできるでしょう。
境内にある「峠の茶屋あおい」の自家製プリンもおすすめです。
東京の知られざる田舎!意外な穴場スポット3選
東京にある有名ではないマイナーな田舎の穴場スポットは、以下の3つです。
- 野川公園
- 羽村市
- 石神井川
穴場スポットについて、それぞれ詳しく解説します。
1.野川公園|森林浴スポットで東京とは思えない緑のオアシス
野川公園は自然に触れ合える公園で、雑木林などがたくさん残る森林浴スポットです。
三鷹市にあるため、西武多摩川線「新小金井」または「多磨」から、徒歩15分とアクセスも良好です。
野川公園内では、以下の施設が利用できます。
- テニスコート(人工芝)
- ゲートボール場
- アスレチック、木製遊具
- バーベキュー広場
- 少年キャンプ場
- わんぱく広場
- 自然観察園、自然観察センター
- わき水広場
- イベントホール、展示スペース
- 売店、レストラン
お団子にかわいい顔がある「東京やきもち」が人気で、都立公園の売店でしか買えません。
クワガタやホタルなどの昆虫も見れて、四季折々の野鳥や野草を楽しめる自然観察園は特におすすめです。
2.羽村市|昔ながらの農村風景が残る穴場スポット
羽村市は人口約54,000人と東京で一番人口が少ない市という特徴もあり、自然と都市が調和しています。
特に多摩川の自然や雑木林など、都心部と比べるとのどかな農村風景が見られるでしょう。
水田地帯「根搦み前水田」では、初夏から秋は米、秋から春はチューリップなどの景観植物を鑑賞できます。
JR青梅線「羽村駅」から新宿駅まで1時間の好アクセスであるため、気軽に足を運べます。
玉川上水の出発点である「羽村堰」も、歴史スポットとして訪れてみるとよいでしょう。
3.石神井川|東京の喧騒から離れた緑豊かな川沿いの散策コース
石神井川(しゃくじいがわ)は、荒川水系の支流のひとつです。
小平市花小金井南町の公園北橋を起点に、隅田川に合流する流路延長25.2kmの一級河川になります。
石神井川沿いの遊歩道では、豊かな緑と水辺の自然を歩きながら楽しめるのが魅力です。
桜並木も有名で、ソメイヨシノやオオシマザクラなどの桜を鑑賞でき、カワセミなど季節の風景も満喫できます。
石神井川の近くには、「音無親水公園」や「稲荷台おなりばし緑地」などもあるため、一度訪れてみるとよいでしょう。
東京ならではの田舎暮らしを楽しむコツ3選
東京ならではの田舎暮らしを楽しむコツとして、以下の3つを紹介します。
- 地元の農家と交流する
- 自然豊かな公園でピクニックする
- 東京近郊の田舎町を探索する
田舎を最大限に満喫できるようになるため、1つずつ実践してみましょう。
1.地元の農家と交流する
田舎暮らしを楽しむコツは、現地の人と交流することです。
田舎には地域のルールなどがあるため、家に引きこもっていては田舎暮らしを継続するのは難しくなるでしょう。
まずは東京近郊の農家を訪問し、農作業体験や収穫体験を楽しむのが近所の人と交流する第一歩です。
農家の方との交流を通じて田舎暮らしの知恵や文化に触れる事もでき、自分に田舎暮らしができるかイメージできるようになります。
新鮮な農作物の直売所やマルシェなどで、積極的に農家の方と交流してみるとよいでしょう。
2.自然豊かな公園でピクニックする
自然の多い公園や緑地でピクニックを楽しむのも、田舎を楽しむコツです。
気分転換に公園や緑地を訪れ、季節の花々や自然の中でのんびりとした時間を過ごすと気分をリフレッシュできるでしょう。
たとえば、武蔵野の森公園や小金井公園、石神井公園などは、まるで東京とは思えないほどの自然に囲まれています。
キャンプなどのアウトドアを楽しんだり、公園内の遊具や広場で遊ぶなど、子供連れの家族にもおすすめです。
都会の中にいながら自然を満喫できるピクニックは、東京ならではの田舎暮らしの楽しみ方のひとつとなるでしょう。
3.東京近郊の田舎町を探索する
東京近郊にある自然豊かで魅力的な田舎町を探して、気になる場所があれば実際に足を運ぶのもおすすめです。
写真で見るよりも「実際に行くと違った」という貴重な経験が得られるでしょう。
実際に訪れてみると、東京に住みながらも歴史的な街並みや古民家、自然豊かな景勝地などを散策できます。
田舎町に興味のある人は、「すぐに行けばよかった」と後悔しないよう、早めに実践してみましょう。
東京で魅力的な田舎暮らしを実現しよう
本記事では、東京にある田舎についてランキング形式で紹介しました。
地方にある田舎だと、どうしても不便さを感じることも少なくありません。
しかし、東京にある田舎町は、交通の便も良くて自然が豊かで空気のきれいな場所が多く存在しているため、「都会と田舎の良いとこ取り」ができます。
東京の都会生活に疲れて現実逃避で田舎を求めたり、より人生を楽しむために東京の田舎町を求めたりと、さまざまな希望を実現できるでしょう。
東京の田舎に住みたいと考えている人や、東京の田舎を満喫したいと考えている人の参考になれば幸いです。
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