学歴社会は時代遅れだと考える人がいる一方で、学歴はその人の能力を示す非常にわかりやすい指標として重宝されています。
子どもによりよい教育環境を整えるため、人気の高い小学校区に引っ越しを検討している人も少なくありません。
特に東京港区は公立の有名小中学校がいくつも点在し、子どもに質の高い教育を受けさせたいと考える親から注目されています。
この記事では、港区の人気の高い公立小学校と中学校の学区を紹介し、それぞれの学区で賃貸物件を探す際の注意点をお伝えします。
東京港区で賃貸を借りるならどの学区がいい?
東京港区には難関私立中学や、国公立の附属中学への進学率が高い有名公立小学校があります。
港区には19の区立小学校があり、どの学区で賃貸を借りるかで子どもを通わせる学校が変わってきます。
また、港区は大きく5つの地区に分かれており、それぞれ雰囲気が違うのもエリアを選ぶ際に迷いが生じる要因です。
港区5地区には、以下のような特徴があります。
- 緑が多い西と歴史を感じる東の両方を兼ね備えた高輪地区
- 青山通りを代表とするファッションの街の赤坂地区
- 落ち着いた雰囲気の住宅地や六本木ヒルズがある麻布地区
- 日本のビジネスの中心地や観光名所もある芝地区
- お台場や超高層マンションがある芝浦港南地区
子どもを港区の有名公立小学校に通わせるために、住むエリアを決めるときは、これら5地区の特徴も踏まえて検討してください。
港区の人気公立小学校4学区の賃貸物件
港区では「港区教育ビジョン」を掲げ、すべての児童と生徒がよりよい学びを得られるよう学校教育に力を注いでいます。
その中でも以下に挙げる4つの小学校は、公立でありながら難関中学への進学率が高く人気のある小学校です。
- 青南小学校
- 白金小学校
- 赤羽小学校
- 東町小学校
賃貸物件を借りて4つの有名小学校に子どもを通わせるなら、それぞれのエリアの特徴について把握しておくとよいでしょう。
南青山5丁目・6丁目(青南小学校)
南青山5丁目・6丁目は大きな土地に豪邸が立ち並ぶというよりも、ハイグレードなマンションが林立するエリアです。
このエリアで人気物件のある「ザ・パークハウスグラン南青山」の家賃相場は、約63万〜72万円と高額です。
また、人気の高い築古のヴィンテージマンションもあります。
街のブランド力を重視するなら、この地区で賃貸を探すのがおすすめです。
南青山3丁目・4丁目(青南小学校)
南青山3丁目・4丁目は商業施設も充実していて、「紀伊国屋インターナショナル」や「オリンピック」などのスーパーマーケットがあります。
青山通りを渡れば、表参道ヒルズを中心に高級な商業施設も数多く出店しています。
5丁目・6丁目と比べて家賃相場はやや手頃で、ファミリー向けでは60万〜80万円の物件が多いのが特徴です。
青山通りに面していながら、やや家賃を抑えられるため、価格と価値のバランスでは3丁目・4丁目の方がよいといえるでしょう。
また、南青山4丁目の中でも青山霊園に近い物件は、比較的家賃相場が低いため、子どもを南青山小学校に通わせるならおすすめのエリアです。
白金台5丁目(白金小学校)
白金代5丁目は緑が多く、20ヘクタールもの広さを誇る自然教育園があります。
自然教育園の中にはさまざまな木々や池などがあり、都内に住みながらも自然を感じられるエリアです。
また、その隣には児童遊園もあり、小さな子どもがのびのびと成長するのにもよい環境です。
白金台5丁目の中でも、白金小学校の対象学区は13〜15番と限定されているため、入学が目的で引っ越しする際は注意してください。
白金台4丁目・2丁目(白金小学校)
白金小学校の学区対象は4丁目が1〜5番・7〜19番、2丁目が6番・7番です。
白金台4丁目は一般的な白金台のイメージとは異なり、下町情緒あふれる落ち着いた雰囲気のエリアです。
家賃も白金台の他エリアに比べて、比較的低く設定されています。
白金台2丁目は学区内でもっとも品川駅へのアクセスがよく、生活の利便性が高いエリアです。
1kmほど先にある品川駅まで足を伸ばせば、駅ビルを中心とした商業施設や映画館などの施設も充実しています。
各国の大使館が多く、警備員の巡回も頻繁に行われているため、凶悪犯・粗暴犯・侵入窃盗などの犯罪発生率が低いエリアです。
三田1丁目・2丁目(赤羽小学校)
港区のほぼ中央に位置する三田1・2丁目は、ビジネスパーソンと学生が多い街というイメージがあります。
しかし、駅から少し離れた地域にはファミリー世帯も多く住んでおり、比較的治安がよいエリアです。
日本でもっとも古い公園の1つである芝公園も近く、緑が多いのも特徴です。
三田1丁目・2丁目は、にぎやかな繁華街と静かな住宅街とにしっかり住み分けができています。
麻布十番2丁目・3丁目・4丁目 (東町小学校)
麻布十番は豪邸が立ち並ぶ閑静な住宅地として有名で、おしゃれな賃貸物件も多くあります。
高級住宅街である麻布十番は、警察と地域住民が協力して、パトロールなどの防犯活動に取り組んでいる地域です。
また、このエリアには都心の中でもっとも多くの防犯カメラが設置されており、犯罪の抑止力として機能しています。
さらに、地元住民向けの防犯アプリもあり、不審人物の目撃情報や事件の情報がアプリ内で共有されます。
麻布十番の治安のよさに住民の満足度も高く、ファミリー世帯や女性でも安心して暮らせる人気のエリアです。
港区の人気公立中学校3学区の賃貸物件
港区の公立中学校には、教科によって少人数制授業を取り入れたり、室内プールを完備していたりなど、さまざまな特徴があります。
港区の公立中学校に子どもを通わせたいと考えている人におすすめの中学校は、以下の3つです。
- 六本木中学校
- 青山中学校
- 御正門中学校
六本木1丁目、六本木3丁目、六本木4丁目(六本木中学校)
六本木1丁目はブランドショップや高級ホテル、大使館などのあるセレブの集まる街で、警察官の巡回や警備員の常駐などで治安の維持がはかられています。
日中は比較的静かですが、夜間に人通りが多いため、パトカーや救急車のサイレンが頻繁に聞こえるのがデメリットです。
地上で起こる騒音は高層階ではあまり気になりませんが、このエリアは低層階の高級マンションが多いため、賃貸物件を選ぶ際は夜間の騒音についても意識する必要があります。
六本木の家賃相場は港区の中でもトップクラスで、住むだけでステータスになるのが特徴です。
南青山1丁目(青山中学校)
青山1丁目には、グッドデザイン賞を受賞した超高層マンションや大企業の本社が入っている高層ビルが立ち並んでいます。
駅周辺にはスーパーや「AOYAMA TWIN」などの買い物スポットがあるため、日用品の購入には困りません。
表参道駅周辺はおしゃれな街というイメージですが、大通りから一本道を入ると閑静な住宅街がひろがっています。
子どもを遊ばせる公園は少ないですが、近くに代々木公園や明治神宮外苑、聖徳記念絵画館のイチョウ並木があり、緑豊かな散歩コースになっています。
浜松町1丁目・芝大門2丁目(御正門中学校)
浜松町1丁目は、日本有数のオフィス街です。
平日はビジネスパーソンでにぎわっていますが、休日は人の流入が少なくゆったりと過ごせます。
浜松町はエリアでの犯罪件数が比較的少なく、都内でも治安のよい街の1つです。
港区の間取り別家賃相場
港区は、都内でも家賃相場が高い地域です。
港区の学区を選ぶ際、家賃相場がどれぐらいなのか気になるでしょう。
港区の地区別・間取り別家賃相場は、以下の通りです。
港区の地区別・間取り別家賃相場(単位:万円) | |||
間取り | 南青山 | 白金台 | 麻布十番 |
1R | 14.7 | 13.6 | 15.6 |
1K | 15.0 | 12.1 | 13.3 |
1DK | 15.3 | 16.0 | 14.1 |
1LDK | 31.5 | 21.6 | 28.1 |
2LDK | 50.4 | 36.9 | 45.7 |
3LDK | 64.6 | 43.5 | 62.4 |
間取り | 三田 | 六本木 | 浜松町 |
1R | 11.3 | 15.1 | 12.8 |
1K | 11.0 | 14.0 | 12.5 |
1DK | 15.0 | 18.0 | 18.0 |
1LDK | 22.2 | 29.2 | 26.0 |
2DK | 20.0 | 32.6 | 24.0 |
2LDK | 34.3 | 55.9 | 45.7 |
3LDK | 42.3 | 78.1 | 63.7 |
参照:ホームズ白金台駅の家賃相場情報
参照:ホームズ 麻布十番の家賃相場情報
参照:ホームズ 三田駅の家賃相場情報
参照:ホームズ 六本木駅の家賃相場情報
参照:ホームズ 浜松町駅の家賃相場情報
参照:ホームズ 港区の家賃相場情報
港区のファミリー向け賃貸物件の家賃相場は高額です。
子どもを港区の有名公立小学校へ入学させるために移り住むなら、家賃が日々の生活を圧迫しない物件を選んでください。
港区の住みやすさの理由
港区は都内でも賃貸相場がもっとも高いエリアの1つで、交通や買い物などの利便性が高く人気は上昇し続けています。
港区の人気の理由には、以下の内容が挙げられます。
- 港区には鉄道が16路線通っている
- 複合商業施設や買い物施設が整っている
- 港区の住人の満足度は高い
港区には鉄道が16路線通っている
港区は他の区と比べても路線の数が多いため、アクセスしやすさは抜群です。
港区を走る路線には、JR、東京メトロ、都営地下鉄など16の路線があります。
JR4線
- 山手線
- 京浜東北線
- 東海道本線
- 横須賀線
東京メトロ6線
- 銀座線
- 日比谷線
- 丸ノ内線
- 千代田線
- 半蔵門線
- 南北線
都営地下鉄3線
- 浅草線
- 大江戸線
- 三田線
その他3線
- 京急本線
- ゆりかもめ
- 東京モノレール
港区には電車以外にも、路線バスが発達しています。
- 都営バス
- 東急バス
区役所周辺や新橋駅、六本木ヒルズを中心に運行しているコミュニティバスの「ちぃばす」も、港区の交通の利便性を高めています。
複合商業施設や買い物施設が整っている
港区には大型の複合商業施設や高級スーパーなど、さまざまなジャンルの店舗が出店しています。
港区の代表的な商業施設には、以下のものがあります。
ナショナル麻布 | 広尾駅徒歩3分輸入食品も取り扱う高級スーパーマーケット |
六本木ヒルズ | アパレルや生活雑貨などのショップや映画館、美術館、展望台などがある |
パサージュ青山/PASSAGE AOYAMA | レジデンスやホテル、商業施設からなる複合商業施設 |
港区には、休日のお出かけにぴったりな商業施設が多くあります。
港区の住人の満足度は高い
港区に住む人は、自分の住んでいる街に満足している人が多くいます。
区民の港区に対する声には、以下のものがあります。
新宿駅や渋谷駅などの都心にアクセスしやすく、買い物スポットも充実しているところが魅力です。 | 港区在住 30代女性
区民が参加できる子育て交流会や、保育サポートをお願いできる子育て支援施設も揃っているため、子どものいる家庭が住むのに適しています。 | 港区在住 40代女性
繁華街でなければ、治安は非常によく住みやすい。 | 港区在住 50代男性
家賃が高い反面、それ相応の快適さがあり、住んでよかったです。 | 港区在住 40代男性
港区の住みごこちに対して、ポジティブな意見が多く見受けられます。
港区で20帖以上の広いリビングに住むメリットとデメリット
家族が多くの時間を過ごすリビングは、コミュニケーションをする大切な部屋で、家の印象を決定づけるメインルームです。
リビングが20帖以上あると、子どもの遊び場や学習スペースとして活用したり、大人が運動やストレッチなどをすることも可能です。
しかし、広いリビングは開放感がある一方、家具のサイズ選びの難しさやランニングコストが高いなどわずらわしい面もあります。
20帖以上の広いリビングには、メリットとデメリットの両方が存在します。
港区で20帖以上の広いリビングに住むメリット
20帖以上ある広いリビングには、住み心地の面でさまざまなメリットがあります。
20帖を超えるリビングのメリットは、以下の通りです。
- 開放感がある
- 大きな家具をレイアウトできる
- 大人数でも広々と使える
開放感がある
20帖以上のリビングは家具を置いても通路が狭くなることはなく、十分な広さがあるため快適に生活できます。
また、空間が広いことからサイズの大きな窓が設置されていることが多く、部屋が明るいこともメリットです。
快適で明るいリビングでは、自ずと家族のコミュニケーションも増えるので、子どもの学校での様子なども聞きやすくなります。
大きな家具をレイアウトできる
20帖以上のリビングであれば、4人掛けのソファーや大きな観葉植物などを配置しても圧迫感がありません。
大型の家具をリビングにおいても、生活の動線を確保できます。
大人数でも広々と使える
子どもの友達が大勢遊びにきたり、ペットが生活するスペースが必要になったりしても、20帖以上のリビングがあれば十分に対応できます。
人と交流するのが好きな方は、広いリビングがおすすめです。
港区で20帖以上の広いリビングに住むデメリット
高級住宅街である港区でリビングが20帖以上の物件に住むと、経済的負担が発生します。
20帖以上のリビングの家には、以下のデメリットがあります。
- 掃除の面積が増える
- リビングの移動距離が長くなる
- ランニングコストが増える
掃除の面積が増える
20帖以上の床面積となると、掃除する面積が増えるため時間がかかってしまいます。
コードレス掃除機や自動掃除ロボットを利用する、ゴミ箱の個数を極力減らして回収するなど手間を減らさないとストレスを感じてしまうでしょう。
リビングの移動距離が長くなる
20帖以上のリビングは空間が広いため、手が届く距離にリモコンやスイッチなどがないと不便です。
また、玄関からリビングを通ってキッチンに行く動線になっている物件の場合、買い物やゴミ出しの際に、重い物を持って移動する距離が長くなってしまいます。
ランニングコストが増える
一般的に広い部屋ほど空調管理が難しくなるため、20帖以上のリビングは部屋が広い分、エアコンの出す冷風や温風が行き渡るのに時間がかかります。
20帖以上のリビングで快適に過ごすためには、その広さに対応したエアコンや床暖房などを設置する必要があり、設備の費用とランニングコストが高額です。
また、メインとなるシーリングライトが1つだけでは、部屋全体が明るくならない場合があるでしょう。
リビングが広いとダウンライトを複数組み合わせて全体の明るさを調整する必要があり、設置する照明が多いほどメンテナンスの手間や電気代もかかります。
20帖以上の広いリビングでの生活は、多くの費用が必要です。
まとめ
この記事では、東京港区の有名公立学校の人気学区を紹介しました。
- 港区には難関中学の合格率の高い有名公立小学校がある
- 港区で人気の公立小学校は、南青山小学校、白金小学校、赤羽小学校、東町小学校の4校
- 港区で人気の公立中学校は、六本木中学校、青山中学校、御正門中学校の3校
- 港区の家賃相場は都内の中でも比較的高いが、区民は生活に満足している人が多い
- 20帖以上のリビングは開放感があり快適な生活をおくれるが、ランニングコストがかかりすぎるなどのデメリットがある
港区は、東京23区の中でも家賃相場が高く、子どもを有名公立小学校に通わせるには多くの費用がかかります。
この記事が、理想の学区と住まい探しの参考になることを願っています。
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