東京23区外には、自然豊かで子育てファミリーが暮らしやすい魅力的な街があります。
騒がしい都心から閑静な住宅街に移り住んで、子どもの発育によい環境で成長を見守りたいと思う人は多いでしょう。
ただし、郊外は都心よりもオフィスに通うのに不便な場合が多く、長時間の通勤は日常生活のクオリティを低下させてしまう可能性があります。
この記事では、通勤の利便性や子育て支援の充実度、教育環境の良さなどを総合的に評価し、東京23区外にあるファミリー向けの住みやすい街をランキング形式で発表します。
東京23区外で住みやすい子育てファミリー向けの街
東京23区外で子育てファミリーが住みやすい街は、通勤の利便性がよく、育児への支援が充実しているなどの特徴があります。
都心へのアクセスがよく、保育園や学校、公園などの子育て環境が整っているところなら、23区から離れた場所でも快適に子育てライフをおくれるでしょう。
自然豊かで都心へのアクセスが便利な街
都心に通勤する人が23区外に住む場合、都心へのアクセスがよく、通勤ストレスの少ない街を選ぶことが重要です。
通勤にかかる時間が少ないほどゆとりのある生活をおくれ、家族と過ごす時間が増えます。
東京23区外でも交通の利便性が高い街なら、家族団らんのひとときを大切にできます。
自治体の支援環境が整っている子育てしやすい地域
子育てファミリー世帯が東京23区外へ転居するなら、手厚い子育て支援をおこなっている自治体がおすすめです。
支援策をうまく活用できれば、育児の不安や負担を軽減できます。
子育て支援には、医療費の助成や育児の相談窓口など自治体によって内容が異なります。
各自治体が提供する支援策を比較検討して、自分にあった子育て支援制度のある街を選んでください。
保育園が充実していて待機児童が少ないエリア
23区外に引越す際は、待機児童の少ないエリアがおすすめです。
子育てファミリーにとって、子どもがスムーズに保育園に入れるかは重要な問題です。
保育園探しに振り回され、安心して仕事ができない状況は、働きながら子育てする家族にとって悩みの種になるでしょう。
保育施設の数が充実している地域は、子どもを預ける場所に比較的困らず、仕事と育児の両立をしやすくします。
▶︎引越しで保育園に入れないときの対策について詳しく知りたい人は、こちらの記事も参考にしてください。
東京23区外で住みやすい子育てファミリー向きの街ランキング
都心へのアクセスのよさ、充実した子育て支援策、待機児童の少なさを基準に、東京23区外で子育てファミリーに優しく住みやすい街をランキング形式で発表します。
- 三鷹市
- 八王子市
- 町田市
- 立川市
- 武蔵野市
- 多摩市
- 調布市
1位:三鷹市
三鷹市は東京23区に隣接しながらも、井の頭公園や野川公園など豊かな自然に恵まれた街です。
都心から近く緑あふれる三鷹市は、子育てファミリーにとって理想的な街といえるでしょう。
三鷹市の都心へのアクセス
三鷹市から都心へのアクセスはよく、三鷹駅にはJR中央線とJR総武線の2つの路線が乗り入れており通勤に便利です。
新宿駅まで中央線特快で約15分、東京駅まで最速約30分で到着します。
都心の主要駅へダイレクトにアクセスできる立地は、子育てファミリーにとって魅力的な条件といえるでしょう。
三鷹市の子育て支援
三鷹市は子どもと親をサポートするため、さまざまな子育て支援策を打ち出しています。
医療費助成制度 | 0歳〜高校生年齢相当まで全額助成 |
子育て支援アプリ「みたかきっずナビ」 | 妊娠と育児に関する情報を自治体がアプリで発信 |
子どもショートステイ | 子どもを保育できないときに児童養護施設で宿泊をともなう預かり保育を実施 |
一時保育事業 | 通院や仕事などで子どもを保育できないときに理由を問わず預かるサービスを実施 |
三鷹市の一時保育事業では、子育てする親の心身のリフレッシュが目的でも、サービスが利用できます。
三鷹市の待機児童の状況
三鷹市は保育施設の新設や定員の拡充を実施し、待機児童解消に力を入れています。
認可保育園の開設を支援し、公立と私立の保育園が連携して不足していた1、2歳児の受け入れ枠の増設に取り組み、2023年には待機児童ゼロを達成しました。
2位:八王子市
都心から約40km離れた場所にある八王子市は、高尾山や陣馬山に接しており豊かな自然が特徴です。
市街地にはショッピングモールなどの商業施設が充実しており、生活しやすい環境が整っています。
大自然と都会の利便性を兼ね備えた八王子市は、子育てファミリーに最適な街といえるでしょう。
八王子市から都心へのアクセス
八王子には始発駅が6駅あり、多くの場合座って通勤が可能です。
その中でも、八王子駅は中央線、横浜線、八高線の3つの路線が乗り入れるターミナル駅で、新宿まで約40分でアクセス可能です。
八王子市の子育て支援
八王子市では働きながら子育てするファミリーを、サポートする多くの施策をおこなっています。
八王子市の子育て支援は、以下の通りです。
学童保育所設置 | 小学1〜3年生までの児童を対象にした36の市立学童保育所を設置 |
八王子子育て応援サイト | 妊娠・出産・子育てに関するさまざまな情報を発信 |
産後ケア | 授乳やもく浴の相談や指導 |
産後ケアは、初めて子どもをもつ母親とパートナーが、無理なく育児をスタートすることを目的におこなわれています。
八王子市の待機児童の状況
八王子市の待機児童は減少傾向にありますが、2022年には12人でした。
自治体では待機児童ゼロに向けて、受け入れの拡充をはかっています。
学童保育に関しては、2024年度(4月1日時点)に、3年連続で待機児童ゼロを達成する見込みであると発表しています。
3位:町田市
町田駅周辺は、デパートや大型の商業施設が立ち並ぶ、若者に人気のエリアです。
ショッピングや飲食を楽しめる一方で、自然にも恵まれており、子どもをのびのび育てるのにぴったりの環境です。
町田市は子育てファミリーにとって、利便性と自然のバランスがとれた魅力的な街といえるでしょう。
町田市の都心への交通アクセス
町田駅は、JR横浜線や小田急小田原線が乗り入れ、1日の乗降者数が約34万人に上る大ターミナルです。
都心へのアクセスも良好で、新宿駅まで約30分で到着します。
町田市は通勤や買い物に便利で、ファミリーに人気の高い街です。
町田市の子育て支援
町田市は出産と子育てのケアに力を入れており、さまざまな支援策を打ち出しています。
プレママ・パパクラス | 妊娠・出産・産後についての講義を妊婦とパートナーを対象に実施 |
マイ保育園(子育てひろば) | 市内の認可保育園が在宅で子育てする家庭のかかりつけ窓口として育児を支援 |
町田市の待機児童の状況
町田市の2023年の待機児童数は30人でした。
待機児童解消には至っていませんが、市では待機児童ゼロに向けて、幼稚園の預かり保育の時間拡大などの施策を実施しています。
4位:立川市
立川市は多摩川流域に位置し、平地が多いため徒歩や自転車での移動がしやすい街です。
駅周辺の繁華街には商業施設が林立しており、日々の買い物に便利です。
立川市は生活の利便性が高く地形が平坦で、車なしでも快適に生活がおくれます。
▼車なしでも快適に生活できる移住先について詳しく知りたい人は、以下の記事も参考にしてください。
立川市の都心への交通アクセス
立川市は都心へのアクセスがよく、新宿駅まで約30分で到着します。
立川駅はJR中央線、南武線、青梅線の3路線が乗り入れています。
立川駅からは多摩西部や神奈川、埼玉まで1時間程度で行けるため、さまざまな方面へのアクセスが便利です。
立川市の子育て支援
立川市は、地域全体で子育てをサポートする支援策を実施しています。
立川市の子育て支援には、以下のものがあります。
ファミリーフレンド事業 | 子育て中の家庭にボランティアが訪問し育児に関する悩みの相談を受ける |
育児ヘルパー事業 | 産前産後の期間にヘルパーが育児や家事を支援 |
子育てひろば | 小学校入学前の子どもと保護者を対象に親同士の交流や指導員による子育て相談、イベント、講座などを実施 |
立川市の待機児童の状況
立川市の2023年の待機児童は13人でした。
立川市では待機児童の解消には至っていませんが、待機児童ゼロを目指して保育施設の拡充をはかっています。
5位:武蔵野市
武蔵野市は、都内でありながら自然を感じられる街として知られています。
井の頭公園や武蔵野中央公園など、緑豊かなスポットが点在し、子育てファミリーにとって魅力的な環境が整っています。
また、おしゃれなショッピングモールも複数あり、若年世代からも人気が高い街です。
自然と利便性のバランスが絶妙な武蔵野市は、子育てによい街といえるでしょう。
武蔵野市の都心への交通アクセス
武蔵野市の武蔵境駅はJR中央線と西武多摩川線が乗り入れており、交通の利便性が高い街です。
新宿駅まで約20分で到着するので、都心への通勤もスムーズです。
h4武蔵野市の子育て支援
武蔵野市では妊婦と子育て経験のある人との交流の機会をつくり、出産や産後の子育てを支援しています。
子どもの医療費助成制度 | 0〜18歳の年度末までの医療費の自己負担分を助成 |
プレママひろば | 5カ月を経過した妊婦を対象に保育園職員や先輩ママとの交流の場を提供 |
武蔵野市の待機児童の状況
武蔵野市の2019年の待機児童数は47人でした。
市では保育施設の整備や認可保育所の定員を拡充し、2020〜2023年に4年連続で待機児童ゼロを達成しています。
6位:多摩市
多摩市は全域に住宅街が広がっていて、東京のベッドタウンとして発展した街です。
多摩センター駅や聖蹟桜ヶ丘駅などの駅周辺には、多くの商業施設が出店しています。
優れた住環境と高い生活利便性は、多くの子育てファミリーから支持を集めています。
多摩市の都心への交通アクセス
多摩市には7つの駅があり、京王線、京王相模原線、小田急多摩線、多摩都市モノレール線と複数の路線が通っています。
主要駅の多摩センター駅から新宿駅までの所要時間は、約35分でアクセス良好です。
多摩市の子育て支援
多摩市は、地域全体で子育てを応援する取り組みをしています。
子ども医療助成制度 | 0歳から小学校入学前までは全額、小学校入学から高校生まで通院1回につき200円に助成 |
ファミリーサポートセンター | 生後3カ月から中学生の親を対象に、子育てをサポートしたい人とサポートを受けたい人をマッチングするサービス |
多摩市の待機児童の状況
多摩市の2021年の待機児童は12人でしたが、2022年に4人まで減少しました。
自治体ではニーズの高い駅周辺に認可保育所を新規に整備するなど、待機児童解消に向けてさまざまな施策を打っています。
7位:調布市
調布市は東京23区に隣接していながら、野川公園や神代植物公園など自然豊かな環境が魅力の街です。
公園は市民の憩いの場になっていて、休日には子育てファミリーのくつろぐ姿を見かけます。
また、深大寺城跡をはじめとする名所旧跡も数多く点在しており、歴史や文化に触れる機会にも恵まれています。
都会の利便性と自然・文化の調和がとれた調布市は、子育てに最適な環境といえるでしょう。
調布市の都心への交通アクセス
調布市は都心へのアクセスがよく、主要駅である調布駅は京王線と京王相模原線が乗り入れるターミナル駅です。
調布駅から新宿駅までわずか約20分で到着するため、23区外でも通勤に便利な街の一つといわれています。
調布市の子育て支援
調布市は働きながら育児する人の支援に力を入れており、夜間まで子どもを預かるトワイライトステイをおこなっています。
調布市の子育て支援策には、以下のものが挙げられます。
もうすぐパパ・ママ教室 | 初めて出産する母親とそのパートナーを対象に助産師や保健師、栄養士などから出産準備のための講座を実施 |
すこやか保育 | 1歳〜小学校6年生の親を対象に、理由を問わず1カ月に4日の限度で一時預かりを実施 |
調布市の待機児童の状況
調布市の2023年の待機児童は14人で、前年より2人減少しました。
自治体では待機児童解消を目指して幼稚園の預かり時間を延長するなどの対策をおこなっています。
東京23区内で住みやすい子育てファミリー向きの街一覧
東京23区内にも、子育てファミリーが暮らしやすい環境が整っている自治体があります。
23区内で保育園が充実しており、手厚い子育て支援をおこなっているファミリー向きの街を3つ紹介します。
- 練馬区
- 杉並区
- 世田谷区
練馬区
練馬区は子どもと子育てに関する相談窓口を設置するなど、ファミリーが暮らしやすい街づくりに力を注いでいます。
子育て世帯にとって悩みを相談できる環境があることは、安心材料の一つです。
練馬区は子育て支援策も充実しており、ファミリーにやさしい街です。
練馬区の子育て支援
練馬区では第3子が誕生すると児童1人につき10万円の祝い金が支給されます。
この支援策は、子育てファミリーを応援し、児童の健全な育成をはかるための取り組みとして実施されています。
練馬区の待機児童の状況
練馬区は待機児童の解消に力を入れている自治体で、2021〜2023年まで3年連続待機児童ゼロを達成しています。
同区では、全国初の幼保一元化施設である「練馬こども園」の創設や認可保育所の新設に取り組むなどで、待機児童解消をはかっています。
杉並区
杉並区は、神田川に合流する多くの川が流れる水資源が豊かな街として知られています。
23区内でも比較的治安がよい地域で、安全・安心に子育てができる区の一つです。
杉並区は水と緑に囲まれた穏やかな雰囲気の中で、のびのびと子どもを育てられる環境に優れた街です。
杉並区の子育て支援
杉並区では、0〜18歳までの子どもが安心して医療を受けられるように医療費を助成しています。
医療費の助成を受けるには申請が必要ですが、窓口や郵送での申請のほかにオンラインでの申請も受け付けています。
杉並区の待機児童の状況
杉並区は待機児童の解消に力を入れている自治体です。
計画的な認可保育園の整備と入所未内定者への丁寧なマッチングの取り組みが功を奏し、2018〜2023年まで6年連続で待機児童ゼロを達成しています。
世田谷区
世田谷区は多摩川や野川など水資源が豊富な街です。
人口は23区でもっとも多く、土地面積の9割以上が住宅街で、閑静で住みやすい地域として有名です。
世田谷区の子育て支援
世田谷区では、子育てファミリーに向けた数多くの支援をおこなっています。
世田谷区の打ち出している子育て支援策には、以下のものがあります。
世田谷区の待機児童の状況
世田谷区は2020〜2022年は待機児童ゼロを達成しましたが、2023年には待機児童が1歳児で10人出てしまいました。
世田谷区はこれまで保育園の大幅な増設をおこなってきましたが、さらに園児を受け入れるために施設の拡充をはかろうとしています。
東京23区外で住みやすい子育てファミリー向きの街とは?おすすめランキング発表!まとめ
東京23区外で子育てファミリーが住みやすい街の特徴をランキング形式で紹介しました。
- 東京23区外でファミリー向きの街の特徴は、都心へのアクセスが便利で通勤がしやすい
- 東京23区外でファミリー向きの街の特徴は、保育園が充実していて待機児童が少ない
- 東京23区外でファミリー向きの街の特徴は、子育て支援の環境が整っている
- 東京23区外でファミリー向きの街には、三鷹市、八王子市、町田市、立川市、武蔵野市、多摩市、調布市などがある
- 東京23区内でも練馬区、杉並区、世田谷区などの子育て支援が充実したファミリー向きの街がある
東京には仕事をしながら子育てする人にとって住みやすい街が多くあり、それぞれの街の特徴について解説しました。
この記事が、東京で住まいを探しているファミリーのお役に立てれば幸いです。
「初期費用なし」
「後払い」でマンションの
リノベーション・査定アップ・
売却までを
専門家が一括サポート
リノアップは、「マンションをできるだけ高く売りたい」人のための、初期費用リスクなしでマンションのリノベーションから売却までをまるっと専門家にお任せできる、新しいワンストップサービスです。
本来初期投資として発生するリノベーション費用を「マンション売却後の後払い」にすることで、どなたでも初期費用を気にすることなく、低リスクでお手持ちのマンションの資産価値を高め、売却が可能となります。