賃貸で希望の条件にあった物件が見つかれば、すぐに申込みをして押さえておきたいところです。
しかし、引越しまでに時間があり、その間に家賃が発生するのはもったいなく感じます。
物件探しを始めると、賃貸の予約は何ヶ月前から可能なのか気になるでしょう。
この記事では賃貸の予約が何ヶ月前から可能なのかを解説し、余計な家賃を払わなくて済むための物件探しのスケジュールについてお伝えします。
賃貸の予約は何ヶ月前から可能?
部屋探しをしている人の多くは条件にあった物件が見つかれば、他の人が借りないように予約したいと考えるでしょう。
そこで、賃貸の予約がいつから可能なのか気になると思います。
しかし、賃貸は基本的に入居前の予約ができません。
契約時に空室の賃貸物件に申込むと、審査が通って遅くとも2週間後から家賃が発生するケースが多いです。
転居予定日までの期間がある状態で賃貸契約を結んでしまうと、2重に家賃が発生してしまいます。
もし、どうしても早めに部屋を押さえる必要があるときは、以下のサービスを利用すると無駄な家賃を払わなくても済みます。
- フリーレントで入居後1〜3ヶ月の家賃無料を利用する
- 家賃スライドで入居まで家賃が発生しない契約にする
フリーレントで入居後1〜3ヶ月の家賃無料を利用する
フリーレントとは、入居後の一定期間の家賃が無料になるサービスです。
フリーレントの期間は物件によって異なり、入居開始から1〜3ヶ月間の家賃が無料になります。
フリーレントを利用すれば契約後もしばらく家賃が発生しないので、転居まで期間がある場合でも2重に家賃を払う必要はありません。
ただし、フリーレントは入居を促進するためのサービスであり、需要の高い物件では行われていないことが多いです。
家賃スライドで入居まで家賃が発生しない契約にする
家賃スライドとは新入学生や新社会人向けのサービスで、契約から入居までの家賃が発生しない契約です。
家賃スライドは進路が決定しても卒業まで引越しができない学生向けに生まれたサービスで、一般の社会人には適用されません。
家賃スライドで契約する際は、貸主から学生証や進学先、就職先を証明する書類の提出を求められます。
賃貸物件は何ヶ月前から探すのがベスト?
賃貸物件は事前に予約ができないため、部屋探しのスタートは早すぎてもギリギリでもよくありません。
賃貸物件を上手に探して無駄のない契約を結ぶには、スケジュールが重要です。
部屋探しのスタートから転居までの適切なタイミングは、以下の通りです。
- 賃貸物件探しのスタートは2ヶ月前
- 不動産会社の訪問は1ヶ月半前
- 入居の申込みは1ヶ月前
- 引越し業者の手配は3週間前
賃貸物件探しのスタートは2ヶ月前
賃貸物件探しは転居予定日の2ヶ月前からスタートするとよいでしょう。
まずは、賃貸物件のポータルサイトを使って調査します。
賃貸物件のポータルサイトの主要なものには、次の会社が挙げられます。
ポータルサイトの検索機能を使って、希望条件にあてはまる物件の情報収集から始めてください。
不動産会社の訪問は1ヶ月半前
転居前約1ヶ月半になったら、引越し先のエリアにある不動産会社を訪れましょう。
不動産会社では希望するエリア内の物件の紹介を受けたり、内見に連れて行ってもらったりして、本格的な部屋探しがスタートします
不動産会社によって紹介可能な物件が違うため、時間的な余裕があれば複数の会社を回ってください。
入居の申込みは1ヶ月前
ポータルサイトでの下調べから始まり、不動産会社からさまざまな物件の紹介を受け、内見で思うような部屋が見つかったら入居を申込みます。
入居の申込みは、転居予定日の1ヶ月ほど前のタイミングが理想です。
申し込み後は入居審査が行われ、通過すると賃貸契約を結びます。
契約開始が月の途中であれば、最初の家賃は日割りで計算されます。
引越し業者の手配は3週間前
賃貸契約を結んだら、転居予定日の約3週間前に引越し会社を手配します。
引越しまでに不用品を処分して荷物を軽減したり、徐々に荷作りを始めたりなど少しずつ準備してください。
また、役所へ転出届の提出や電力会社・ガス会社への連絡などももれなく実施します。
以下は引越し会社を手配したあとに、するべき内容のリストです。
引越しの準備や各種手続きは期限があるため、スケジュールを立てて無理なく行いましょう。
賃貸物件探しで不動産会社への訪問は予約が有利
不動産会社を訪問するのに予約は必要ありませんが、事前に連絡を入れておくと待ち時間がなくスムーズに案内してもらえるメリットがあります。
特に2〜4月の不動産会社の繁忙期は長い順番待ちが発生していますが、予約があれば時間通りに応対してもらえるのです。
また、不動産会社の訪問予約には、担当者が事前に条件に合う物件を調べておいてくれるなどの有利な点があります。
以下に挙げるのは、不動産会社に訪問予約するメリットです。
- 予約時に希望条件を伝えられる
- 事前に条件にあった物件を探してもらえる
- 訪問当日に内見させてもらえる
予約時に希望条件を伝えられる
不動産会社への予約には、訪問前に希望条件を聞いてもらえるメリットがあります。
電話で訪問を予約するタイミングは、担当者に要望を伝えるチャンスです。
担当者は予約の段階で希望する条件を聞いているので、対面時にヒアリングからスタートする必要がなく、スピーディに物件の提案に入れます。
そのため、不動産会社に訪問の予約の電話をする前に、物件の条件について簡潔に話せるように考えをまとめておくとよいでしょう。
事前に条件にあった物件を探してもらえる
不動産会社に予約を入れておくと担当者は事前に要望を確認できるため、条件にあった物件を訪問までに探してくれるケースがあります。
また、不動産会社の担当者は豊富な経験に基づいて、こちらが思いもよらない新しい提案をしてくれることもあるのです。
訪問の予約によって不動産会社の担当者は提案のための準備時間がとれるので、よりよい案内をしてくれます。
訪問当日に内見ができる
事前に訪問を予約すると、不動産会社の担当者が即日内見ができるように予定を開けておいてくれる可能性があります。
物件を提案されたその日に内見ができれば、後日、予定を作る必要がなく時間の節約が可能です。
引越し前の期間は、忙しい日常に物件探しや引越しの準備などが加わり、スケジュールは過密な状態です。
そのようなとき、不動産会社を訪れた当日に内見ができれば、かなりの時間が短縮できます。
不動産会社を訪問する際は、予約を入れた方が圧倒的に有利です。
賃貸物件を探すときの注意点
希望の条件に近い賃貸物件を選ぶには、住みたいエリアや払える家賃の上限、家族にとって最適な間取りなど希望の条件を明確にする必要があります。
また、転居の日程が決まっている場合は、限られた時間の中で住まいを選ばなくてはいけません。
そのため、賃貸物件は、以下の点に注意して探してください。
- 不動産会社を訪問する前に希望の条件をまとめる
- 希望の条件に優先順位をつける
- 複数の不動産会社を回る
不動産会社を訪問する前に希望の条件をまとめる
不動産会社に希望条件をもれなく伝えるため、あらかじめ考えをまとめておきます。
こちらの要望が担当者に伝われば、理想に近い物件を案内してもらえます。
不動産会社の担当者に、以下の条件について話せるように準備してください。
快適な新居での生活をおくるために、希望条件を明確にすることは重要です。
希望の条件に優先順位をつける
賃貸を探す際、希望を全て満たす物件を見つけるのは困難です。
そのため、条件に優先順位をつけておくと迷いが生じにくいでしょう。
不動産会社からさまざまな部屋の提案を受ける中で、条件に優先順位をつけていれば、限られた時間の中でより理想に近い物件を選び出せます。
部屋探しにおいて希望条件の順位づけは、スムーズに選択するために必要な工程です。
複数の不動産会社を回る
賃貸を探す際は、複数の不動産会社を回ってより多くの提案を受けると、理想の物件に出会うチャンスが高まります。
不動産会社によって案内可能な物件が異なるため、少なくとも2〜3社の不動産会社を訪問して物件の提案を受けてください。
また、不動産ポータルサイトでも、会社ごとに掲載されている物件が異なるケースがあるため、複数のサイトの閲覧をおすすめします。
多くの物件を比較検討すれば、理想の部屋にたどり着ける確率が上がります。
信頼できる不動産会社の選び方
部屋探しでは親身に要望を聞き、条件にあった物件を紹介してくれる前向きな不動産会社に出会うことが重要です。
部屋探しにおいて信頼できる不動産会社は、次の点に注意して選んでください。
- 店舗の口コミを確認する
- 宅地建物取引業の免許の更新回数を確認する
- 誠実な担当者がいる
店舗の口コミを確認する
不動産会社の評判を知るツールとして、口コミが利用できます。
不動産会社の店舗の口コミには、ユーザーの率直な感想が記されています。
口コミからは店舗の対応の良し悪しや接客レベルなどが垣間見られ、内容の悪い不動産会社は避けた方がよいかもしれません。
ただし、人によって相性や感じ方が違うため、口コミを鵜呑みにするのはやめましょう。
口コミと実際の店舗の印象が異なる場合もあるため、気になる不動産会社には積極的に足を運んでください。
宅地建物取引業の免許の更新回数を確認する
不動産会社は国土交通大臣か都道府県知事から宅地建物取引業者免許を受けており、5年ごとに更新手続きを行います。
宅地建物取引業者免許は店頭に掲示する義務があり、免許番号には更新の回数が表示されています。
更新回数が(5)と表示されている不動産会社は、20年以上継続して営んでいることがわかるのです。
神奈川県知事免許(3)第◯◯◯◯◯◯◯号 | 国土交通大臣免許(5)第◯◯◯◯◯◯◯号
更新回数が多い不動産会社は長期間その土地で営業している証拠であり、信頼できる可能性が高いです。
誠実な担当者がいる
誠実な不動産会社は、自身の利益を優先した営業はしません。
また、信頼できる担当者は、しっかり要望を聞いてくれて対応のスピードも速い人が多いです。
部屋探しは優秀で誠実な担当者から案内を受けられるかが、物件を選びに影響します。
仕事に真摯に向き合い、顧客を第一に考えて物件を提案してくれる担当者を選んでください。
マンション買い替え時の不動産会社選びについては、こちらの記事で解説しています。
賃貸の予約は何ヶ月前から可能?物件探しから入居までのスケジュールを解説まとめ
賃貸物件は基本的に予約ができません。
そのため、無駄な家賃を払わないために、物件探しを始めるタイミングの重要性をお伝えしました。
- 賃貸の予約はできないため、物件探しのスタートは早くても遅くてもいけない
- 入居審査に通過すると速やかに契約する必要があり、その後家賃が発生する
- 賃貸で家賃を2重に支払わないために、引越しのスケジューリングが重要
- 不動産会社を訪問する際の予約は、スムーズな案内や即日内見が可能などメリットが多い
- 希望の条件を整理し優先順位をつけると、限られた時間での物件選びに役立つ
希望の条件にあった賃貸物件を見つけるためには、誠実な不動産会社の案内を受けながら、計画的に部屋探しをする必要があります。
「初期費用なし」
「後払い」でマンションの
リノベーション・査定アップ・
売却までを
専門家が一括サポート
リノアップは、「マンションをできるだけ高く売りたい」人のための、初期費用リスクなしでマンションのリノベーションから売却までをまるっと専門家にお任せできる、新しいワンストップサービスです。
本来初期投資として発生するリノベーション費用を「マンション売却後の後払い」にすることで、どなたでも初期費用を気にすることなく、低リスクでお手持ちのマンションの資産価値を高め、売却が可能となります。